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患者様向け

For Patients

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ご挨拶

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難病の克服と地域医療への貢献を目指して

福岡大学脳神経内科のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

私たちの教室は1997年(平成9年)に当時の第1内科から臓器別の内科学講座への移行に伴い初代山田達夫教授によって創設されました。2011年(平成23年)からは第2代目の坪井義夫教授が主宰され、私は2024年(令和6年)から第3代目として主任教授を拝命いたしました。日々、責任の重さを感じております。

私たち脳神経内科は、「考える」、「見る」、「話す」、「食べる」、「表情を作り出す」、「動く」、「歩く」、「感じる」などといった、日常生活で何気なくしていることができなくなった時に、脳や脊髄、末梢神経、筋肉などに病気がないかを調べて、必要に応じて治療を行う診療科です。

近年、日本における高齢化に伴いアルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの脳神経内科疾患が増加しています。福岡大学病院では「もの忘れ外来専門センター」を開設し、医師と臨床心理士による正確な認知症の診断に基づいて、患者さまの生活環境に合わせたライフプランのサポートを行っています。 また、「福岡パーキンソン病診療センター」では、パーキンソン病患者さまの病状に応じて適切かつ質の高い医療を提供しています。脳神経内科だけではなく、脳神経外科、歯科口腔外科、消化器内科、消化器外科の医師、専門の看護師、リハビリテーション技師、薬剤師、臨床心理士、臨床工学技師、栄養部と連携して包括的なパーキンソン病の診療と治療を実践しています。 そのほか、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)など、様々な神経難病の診療も行っております。

福岡大学病院では6床の脳卒中ケアユニットを有しており、脳神経外科と協力して充実した脳卒中診療を実践しています。脳卒中ケアユニットでは専門スタッフによる治療のほか、3対1の看護、早期からのリハビリテーション治療を行っています。脳卒中以外にも、頭痛、めまい、てんかん・けいれん、意識障害、脳炎、髄膜炎など様々な神経救急疾患の診療を行っています。脳卒中や神経救急疾患の診療を充実させて、より質の高い医療を提供し地域医療にしっかりと貢献していきたいと考えております。

私は福岡市の城南区で生まれ育ちました。子供のころから大人になるまで、たくさんの地域の皆さまに育てて頂きました。今度は、育てて頂いた地域の皆さまに対して、私が「医療」という形で恩返しをさせて頂きたいと心から思っております。 皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

脳神経内科 診療部長
馬場 康彦