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視神経脊髄炎の最適治療を目指して

第1回眼科・脳神経内合同カンファレンスの開催報告

神経脊髄炎はその名の通り視神経と脊髄に繰り返し炎症を起こす自己免疫疾患です。血液中に抗アクアポリン-4抗体が多くの症例で出現し、神経障害に関わっていると考えられます。発病は視神経であれば急速な視力低下(多くは一側)で、脊髄であれば下肢に強い運動麻痺やしびれなどの感覚異常、排尿障害が出現します。

すなわちこの疾患は眼科と脳神経内科にまたがる病気です。2つの科がお互いに患者さんを適切に評価して急性期に行う治療(ステロイドあるいは血漿交換療法)、再発を予防する治療(ステロイド、分子標的治療)が円滑に行われなければなりません。そのため今回2つの科が合同で症例検討を通じて最適化治療を目指すことを目的に合同カンファレンスが行われました。

このカンファレンスでは両科で診察した視神経脊髄炎の患者さんを共有し、今後なるべく両科で患者さんを評価し、困ったときはすぐに連携、相談することを確認しました。また今後も定期的にこの会を開催することを決定しました。